ADVENTURE_Solid Ver 0.8b

Adv_Solid を使っていて、メッシュがおかしいとかの理由で 発散するような場合には、画面のメッセージのどこを見るとそういう兆候が出るのでしょう?


まず第一に、ソルバ実行中に

 Warning!!   Element stiffness matrix has negative diagonal at  Elment 4, Subdomain 10, Part 0

といったメッセージが出た場合は、まずメッシュに問題があると考えられます。

このメッセージは要素剛性マトリックスの対角成分が負になっている場合に出力
されますが、正常なメッシュでは必ず正になるべきものです。

なおこのメッセージが出ても、実行は中断せずそのまま続行しますので、ご注意
ください。


また、メッシュがおかしいにもかかわらず、運悪く(?)上記のチェックにかからな
かった場合は、エラーまたはワーニングメッセージ無しに計算は続くが収束しない、
という場合もあり得ないとはいえません。

このような場合、どのようになるかを予想するのは難しいのですが、表示される
残差 (上記の Conv や Norm の値) がどんどん大きくなり発散していってしまう
とか、あるいは残差が全く変化しなくなってしまうかもしれません。
こような場合は、まず正常に計算は進展していないと考えられます。

CG 法では、解くべき方程式 が N 個あるとすると、N 回の反復で必ず収束する
ことになっていますので、もし解いている問題の自由度数を反復回数が越えて
しまうような場合は正常に計算出来ていないと考えられます。
この自由度数を最大の反復回数の目安としてください。

残差 が 1 〜 2 桁の幅の中で大きくなったり小さくなったりはするが、
全体としてなかなか下がっていくようには見えないといった振舞は、正常な計算
でも起こることですので、ご安心ください。
CG 法の場合、始めのうちは残差がほとんど下がっていかないが、ある時点から
下がり始めるというのはしばしば見られる現象です。